新年のご挨拶 病院長杉本昌宏
明けましておめでとうございます!
皆様のご協力のもと、昨年一年間を無事に終え、今年も新しい年を迎えることが出来ました。
開院よりこれまでの五年間を振り返ると、当初から理念に掲げている≪積極的な治療とリハビリの充実により体調を整え、運動機能を回復させてご自宅への退院を期待できる病院である事≫≪神経難病を中心とした、難病患者様の療養を積極的に行える病院である事≫に邁進してまいりました。その間に新たな試みとして、当院を退院された患者様の、在宅療養を支援するための【介護保険業務の開設】をし、難病だけでなくがん患者様のホスピス的な役割りも、微力ながら可能となってまいりました。
今までは“リハビリをして退院されていく患者様”と“難病を患っているために、長期療養を余儀なくされている患者様”が半々位でしたが、昨年一年間は驚くほど神経難病の患者様の入院が増え、そのため必然的に長期療養を余儀なくされる患者様が多くなりました。
これまでは、そのような患者様に手厚い医療的処置を施していく事が、当院の役割りと思っておりましたが、多くの患者様やご家族様と接していくなかで、新たな課題も生じてまいりました。
長期的入院をされている患者様のご家族様の中には、病院に入院はしているものの、日々の患者様の生活に、積極的に参加をしたいと思われている方々がいらっしゃいます。そのようなご家族様に対して、当院はどのような参加をしていただけるかを、考えなくてはならなくなりました。行政や司法、医療倫理的な問題があるため、すぐには『どうぞやって下さい!』とは行かないと思います。しかし、大事なご家族様をお預かりしている当院、また、大事なご家族様を入院させているご家族様、長きに渡り病院という空間の中で、一緒の時間を過ごしていくためには、この課題に対して少しずつでも解答を出していかなくてはならないと思っております。
短い時間で結論が出せる問題ではありませんが、今年一年はこの課題にじっくりと取り組んで行こうと思っております。ご期待に充分お応えできなかった患者様もいらっしゃるかとは存じますが、当院はこのような診療体制を今後も貫いて参りたいと考えております。そして、全ての患者様とご家族様の期待にお答えできるような、病院に成長して行きたいと思います。
色々足らぬ点があるのではないかと思います。ご遠慮なく申し出ていただき、皆様のお手をお借りして、より良い病院になれますように努力を重ねていく所存でございます。
何卒ご協力をよろしくお願い申し上げます。
以上を持ちまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
ご案内・お知らせ
2011年01月01日