令和5年6月号　北斗わかば介護施設　ニュースレター 

施設長 コラム「音楽の力」　文責:小出弘寿

　東海地方も梅雨入りし、じめじめとした毎日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。5月8日（月）から新型コロナウイルス感染症も5類に移行となり、少しずつコロナ流行前の日常が戻ってきたように感じています。先月の5月20日（土）には、当施設デイサービス・デイケアでのイベントとして、浜松マンドリンオーケストラの皆さんにお越しいただき、3年ぶりに初夏のコンサートを開催しました。これもコロナ流行前は、毎年の行事として開催していたイベントでしたが、この3年間は感染予防対策のため、ずっと延期とさせていただいておりました。今回、マンドリンコンサートを鑑賞させていただき、改めてコロナ前の日常が戻ってきたと実感しました。
　
さて、マンドリンコンサートについてですが、当日は19名の演奏家の皆さんによる演奏を利用者さんと職員で鑑賞させていただきました。マンドリンの生演奏は、迫力もありつつ、優しい音色で何とも心地の良い気持ちになりました。利用者さんも感激されている方や、懐かしい曲に口ずさむ方、リズムに合わせて手拍子する 方など、皆さん思い思いに楽しまれておりました。私も会場の後方で鑑賞させていただいたのですが、楽器の生演奏というのは、やはり感情を揺さぶられますね。私自身、目頭が熱くなる場面もあり、改めて「音楽の力」というものを感じました。音楽には、自律神経を整える効果があると言われています。音楽を聴くとリラックスした状態になりますよね。これは、副交感神経を誘導し、脳内にドーパミンという物質の分泌を促し、ストレスホルモンを減少させる効果があるためです。また、音楽は記憶と繋がっている場合が多く、過去の記憶や体験を思い出すきっかけとなり、脳を活性化させる効果もあると言われています。皆さんもストレス緩和や脳の活性化のためにも、コンサート鑑賞や演奏会などに足を運んで、音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。